ジオン注射

ジオン注射(ALTA療法)とは

ジオンという薬剤を内痔核に直接注射する硬化療法で、これまでは手術でしか治せなかった内痔核を注射だけで治せるようにした画期的な治療法です。手術では切開による出血や痛みがありますが、この治療では注射だけですので、痛みや出血を最小限に抑えることができます。
手術と同等の効果があることが数多くの症例によって証明されており、心身への負担が軽減でき、入院の必要がなく、健康保険が適用されることから内痔核治療として広く普及してきています。

ジオン注射をおすすめしたい方

できれば仕事や学校を休まずに内痔核を治したいと考えている方に、特にお勧めできる治療法です。また、手術や切開に不安を感じる方、手術に伴う出血や痛みなどが心配な方、スケジュールが厳しくて通院回数を減らしたい方にもお勧めできます。
いぼ痔も早期に受診することで坐薬や軟膏などの治療で治せる可能性があります。こうした保存的治療では十分な効果が得られないほど進行している場合は手術が必要でしたが、ジオン注射の登場によって日帰りで治療を受けることができるようになりました。ジオン注射は治療中や治療後の痛みがほとんどありませんし、治療による出血を起こすこともありません。治療に不安があって受診を後回しにしていた方も、気軽にご相談ください。
特に、排便時の出血、排便時の脱肛(痔核の脱出)などでお悩みの場合には、早めにご相談ください。当院ではスタッフ全員が患者様のプライバシーに十分配慮した診療を行っていますので、安心してご来院ください。


ジオン注射が受けられない方

妊娠中・授乳中の方、妊娠している可能性がある方、小児はジオン注射を受けられません。また下記のような場合もジオン注射の治療ができません。

  1. 透析を受けている
  2. 前立腺がんなどで放射線治療を受けたことがある
  3. 潰瘍性大腸炎がある
  4. 嵌頓痔核がある
  5. 全身の状態不良

ジオン注射の流れ

step1

最初に局所麻酔を行います。

step2

麻酔の効果を確認してからジオン注射を行います。1つの痔核を上極部粘膜下層、中央部粘膜下層、中央部粘膜固有層、下極部粘膜下層という4つに分けて、正確な角度・深さ・位置に注射する四段階注射法という高度なテクニックを使って注射していきます。麻酔と注射を合わせた所要時間は30分程度です。

step3

治療後は、徐々に出血が減り、脱出が軽くなっていきます。脱出しなくなるまでの期間は1週間から1ヶ月程度が多く、個人差があります。


術後の注意

ジオン注射は日帰りで受けることが可能ですが、ご帰宅後は2日間程度ご自宅で安静を保つ必要があります。ジオン注射の副作用として、注射した部分の痛みや腫れ、発熱、肛門部が重たく感じることがあります。
また、十分な水分補給と尿量の確保も不可欠です。注射された硫酸アルミニウムカリウムのスムーズな排出のためにも、手術前からしっかり水分を補給して、手術後も一定期間は水分をたっぷりとるようにしてください。
なお、こうした注意点は事前の診療や検査後のご説明でもくわしくお伝えしています。

ジオン注射は術後のケアも楽に行えます

ジオン注射で投与された薬剤は、炎症を起こして痔核を退縮に導きます。ジオン注射後には、出血予防や過度の炎症を抑える注入軟膏を塗布する必要があります。術後に必要なケアは、積極的な水分補給と軟膏の塗布だけです。

副作用を避ける処置を的確に行っています

当院では肛門疾患に精通した院長が治療を行っています。経験を踏まえて、できるだけ副作用を起こさないための処置を確実に行いながら治療をしています。
なお、ジオン注射で使われるアルミニウム化合物は、治療前後に十分な水分補給を行うことで24時間以内に排出されます。

ジオン注射の費用

  3割負担
ジオン注射(ALTA療法) 約20,000円

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