便秘

便秘外来

便秘の症状がある方は多いのですが、慢性化している方や市販薬の常用で悪化させている方も少なくありません。便秘が続くと強くいきむことが習慣化していぼ痔や切れ痔の発症や進行のリスクが上昇してしまったり、様々な大腸疾患の発症につながることもあります。また妊娠や出産で骨盤底筋にダメージを蓄積しやすい女性にとって、便秘による強いいきみはダメージを積み重ねることになって、腹圧性尿失禁や骨盤臓器脱発症を起こす可能性が高くなってしまいます。当院では消化器専門クリニックとして、便秘の専門的な治療を行っております。

便秘の定義

便秘は、十分な量の便を快適に排出できない状態とされています。毎日お通じがあっても少量しか出ない場合も便秘です。また、強くいきまないと排便できない、残便感がある、排便に時間がかかる、薬を服用したり浣腸しないと出ない、便秘と下痢を繰り返すなども便秘に含まれます。

便秘の代表的な症状


便秘の原因

水分や食物繊維の不足、運動不足などの生活習慣によって起こっていることも多いのですが、服用している薬の副作用や大腸の機能の問題、そして大腸疾患などの症状によって便秘が起こっていることもあります。大腸がんのように深刻な病気の症状として便秘を生じるケースもあるため、日常的な症状と軽く考えず、しっかり検査して疾患が隠れていないかを確かめることが重要です。原因に合わせた治療で便秘は解消でき、生活習慣の改善によって再発を予防することもできます。


便秘の種類

便秘は、器質性と機能性に分けられ、器質性はさらに狭窄性と非狭窄性に分けられます。また、症状によって排便回数減少型と排便困難型に分けられます。排便回数減少型の目安は週に3回未満の排便で、排便困難は十分な量の排出がされてなくて残便感がある状態です。さらに便の大腸通過や排出障害の有無などによって適した治療が変わってきます。便の大腸通過が正常な場合には食物繊維の積極的な摂取による効果を期待できますが、それ以外の場合は症状・体質・ライフスタイルなどに合わせた薬物療法が必要です。

機能性便秘

腹圧や腸管の蠕動運動機能に問題がある場合や、排便機能の低下、直腸まで便が来ているのに便意が起きにくい排便反射低下によって便秘が起きています。習慣的な便意の我慢によって排便反射低下を起こしているケースも少なくありません。他にも、加齢やストレス、食生活、市販便秘薬の常用、浣腸、シャワートイレなどさまざまな原因が関与して便秘を起こしています。

病気の症状として現れている便秘

大腸がんをはじめとした大腸疾患によって便秘が起こることがあります。また、手術の合併症や服用している薬の副作用として便秘を生じていることもあります。便秘があって、普段、薬を服用されている場合、それを見直すことも重要です。

器質性便秘

腸管の閉塞や狭窄などが便の通過を妨げて便秘になっている状態です。大腸がんや手術後の癒着による便秘も器質性便秘に含まれます。腸閉塞などにより緊急手術が必要になることもあって注意が必要です。

肛門直腸疾患による便秘

便秘で硬く太い便を無理にいきんで出すと切れ痔になりやすく、切れた痛みから便を無意識に我慢して便秘になり、それを繰り返して切れた傷跡が瘢痕化して肛門が狭窄すると便秘でさらに切れやすくなるという負のスパイラルに陥りやすい傾向があります。

病気や薬の影響による便秘

便秘が神経疾患の症状として現れることがあります。また薬による副作用として便秘を起こすケースもかなり多くなっています。一般的な病気である糖尿病、高血圧、甲状腺機能低下症などの治療薬でも便秘を起こすことがあります。
向精神薬も便秘を起こしやすい傾向があります。便秘が続く場合には処方を見直してもらうことも必要です。

便秘外来の診察と検査

問診で、排便状況や便意の有無、お腹の張り、腹痛などの症状とお悩みの点についてうかがいます。またこれまでかかった病気や服用している薬、ライフスタイルや生活習慣についても伺います。
聴診と触診後に必要な検査を行います。

検査

腹部X線検査を行います。必要に応じて、血液検査や大腸カメラ検査を行います。大腸カメラ検査では、粘膜の状態、ポリープ・がん・炎症・憩室など病変の有無、腸管の狭窄や閉塞の有無や長さなどを確認できます。検査中に組織を採取することで確定診断も可能です。こうした検査で便秘の原因を探り、現在の状態や治療法についてご説明し、患者様と相談しながら適切な治療方針を決めていきます。


便秘の治療

状態やお悩みの内容、体質やライフスタイルなどに合わせた薬物療法で症状を解消させて、生活習慣の改善によって再発しにくい状態に導きます。

生活習慣改善

水分や食物繊維を積極的に摂取して、習慣的に軽い運動を行います。また、スムーズなお通じのためには、正しい排便習慣を身に着けることも重要です。便意があったらすぐトイレに行くことをまずは心がけてください。当院では患者様に合わせて、具体的で無理のない生活習慣の改善方法をアドバイスしています。なんでもお気軽にご相談ください。

薬物療法

便秘を解消するための薬剤は種類も多く、これまでとは異なる作用の薬剤も登場しています。当院では漢方薬の併用も可能なので、症状や原因、お悩みの内容、年齢、便秘のタイプや程度、ライフスタイルなどに合わせてきめ細かく処方を調整しています。また状態が変われば適切な治療薬や服用量も変わりますので再診時には処方を見直して微調整しています。服用タイミングなどにも配慮できますので、お薬に関するご要望や質問がありましたらお気軽にお伝えください。

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